手取り18万の20代が1000万円を貯金した方法

手取り18万円の20代後半のサラリーマンが1000万円を貯金するまでに行ったこと、考えたことをつづります。

3.住む場所は「UR賃貸住宅」or「実家」のどちらか

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「衣・食・住」という言葉があるように、人が生きていくうえで必ず必要になるものがある。支出を減らす方法はいくらでもあるが、その中でも手っ取り早く改善できるのが「住」つまり家賃だ。ほとんどの人が「お金がない…」なんていいながらも無駄な家賃を払っているのが現状だったりする。

 

「UR物件」か「実家」しか選べなかった。

僕の父親というのが絵にかいたような成金で、21歳~30歳までずっと貧乏だった。僕が生まれたのが父親が26歳のときで、母親がそのとき19歳。父親はいまでこそ自分の店を運営するオーナーシェフをやっているけど、僕が生まれたときは駆け出し調理師だった。こういった職人の世界は昔から社会保険もついていないところが多く、うちの父親も手取り25万円・保険無しで社会人になってからずーっとやってきたそうだ。

 

しかも、貧乏なのがわかっているのに僕が生まれた次の年には妹が生まれた。その5年後には弟も生まれた。「ビッグダディ」を観ていても思ってしまうんだけれど、なぜ貧乏な家庭に限って子供を作ってしまうのだろうか。

 

ちなみに僕はまだ独身で、結婚は30代になってからと決めている。やりたいことがたくさあるからね。

 

さて、僕が生まれ育った家庭は「超」がつくほどの貧乏一家だったわけだが、父親が30歳のときに晴れて独立することができ、開店直後から売り上げは爆発。以降、年収2000万円以上を今でもキープしているというからすごい。家を建て、ガレージを買い、ハーレーを乗り回し、3年に1回新車に買い替えている。最近は散財にも飽きたのか、エコカーに乗って、老後の貯金をしている。がんばれおやじ。

 

絵にかいたような成金とはいったが、僕が子供のころ、つまり父親が駆け出しだったころは貧乏すぎたのはさっき説明したとおりだ。子供が3人いて、母親は専業主婦。保険無しの手取り25万円でよくやっていけてたもんだ。

 

そう、実は、うちではUR賃貸物件に住んでいたんだ。ボロくて汚い記憶しかないけど、2LDKはあったし、家賃は2万ちょっとだったとか。うちの母親もしっかり者だったので、貧乏生活を続けながら100万円を貯金した(ほんとすごいと思う)。

 

うちの親父が30歳になり「独立したいんだ」と相談すると、なにも言わずに「がんばって貯めておいたよ」とその100万円を出した。さらに結婚する前に貯めておいて200万円を父親の夢に託し、開業資金300万円で念願の独立を果たしたそうだ。

 

この話、めちゃめちゃ好きで何度も何度も何度も聞かされているんです。この二人の堅実な生活の仕方が僕の深いところにも根付いていて、それで今があるんだなと感慨深い気持ちになります。

 

 

ま、ちょっと長くなってしまいましたけど、家賃というのはかなりお財布を圧迫します。ネットや不動産会社を使って住む場所を決めるのは言語道断で、それこそ無駄なお金がたくさんかかります。不動産屋だってボランティアで物件を紹介しているわけじゃないので。

 

UR賃貸住宅(UR物件)とは

都市再生機構という独立行政法人が運営しているアパートやマンションのことで、昔の公団団地みたいなもんです。家賃が安いのが魅力的で、デメリットは「収入が低い世帯が多くいる」くらいです。

 

収入が低い世帯が多いい地域は治安が悪いといわれがちですが、「何のための貯金」なのかをしっかり考えてもらいたい。うちの実家は父親が独立することで一気に世帯収入が上がりましたが、もともとUR住宅で節約してまとまったお金を貯めることができたからこそ。

 

逆にいえば、短期的な快楽のための、なにかあるとすぐお金を使って散財ばかりしていたらせっかくのチャンスが訪れても挑戦することすらできないわけです。住むところはなるべく低く抑えること。住んでいる部屋なんてしょせん「見栄」でしかありませんからね。

 

実家に住まわせてもらう

これもいっしょ。わざわざ部屋を借りなくても仕事ができる・通勤ができる環境であれば実家に住むのが一番だと僕は考えている。社会人であれば、家賃と食費併せて6万円も払えばいいのでは?(各家庭によるけど)。

 

家賃はもちろん食費まで節約することができ、なによりも家族と一緒の時間を過ごせることが一番大きい。そして、両親というのは必ず自分よりも先に死ぬ。一緒にいられる時間ってそう多くはありません。年に1回程度しか実家に顔を出さない人は、あと何回両親に会えるのかを数えてみてください。母親が作ってくれる料理を食べれるのも、数えられるくらいしかないかもしれませんよ。

 

実家暮らしががかっこ悪いと思う人も中にはいるかもしれませんが、それもけっきょくは「見栄」だと思うんです。愛する家族と一緒の時間を過ごせて、さらには節約もできる。大事な人とはできるだけたくさん時間を一緒に過ごしたほうがいいんです。もちろん、これはあくまで僕の個人的な意見ですけどね。

 

 

当時、19歳だった母親が迷いながら・戸惑いながらも僕のことをしっかり育ててくれ、独立を夢見る父親をサポートしていた。修行中の父親の給料は安いし、子供を育てながらだったから10年間で100万円しか貯めることができなかったかもしれないけど、そのおかげで今こうやって生活ができていると思うと、僕は感謝しかないわけです。

 

だから僕は今日も支出の管理をしっかりと行い、貯まったお金を大事に大事に運用しています。もちろん、見栄を張るために高級デザイナーズマンションに住もうなんて1ミリも考えたことはありません。

 

あなたはまだ「見栄」にお金を払いますか?